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(2009/HDV/13min18sec)
オムニバス作品「見るということ」*の1編として制作した作品。
夜明け前から日暮れまでの、光がもたらされ視覚が成立する時間帯を毎秒1フレームずつインターバル撮影した。定点観測的にとらえられた光の変遷と、1フレームの中に押し込められ、歪んでゆく空間が錯綜する。
*オムニバス作品「見るということ」(2009/HDV/95min)
企画、構成:松本俊夫
製作:佐野真澄(佐野画廊)
監督:加藤到、大木裕之、前田真二郎、奥野邦利、狩野志歩、稲垣佳奈子
1960年代からネオ、ドキュメンタリズムを提唱し,日本における実験映画の先駆者とも言える映像作家、松本俊夫が企画、構成した6人の実験映画作家によるオムニバス作品。松本が提示した「見るということ」というテーマに基づき,6人が各自各様のアプローチでテーマをとらえ,独自の映像を展開する。我々が”物”を「見るということ」そして「映画を作るということ」とはいったい何なのか?という根源的な問いに向かっている。
(山形国際ドキュメンタリー映画祭2009 公式カタログより)
(2008/DV/15min)
町立久万美術館(愛媛県)委嘱作品
松山出身の映画監督・伊丹万作と愛媛の風景を巡る作品。俳人・中村草田男が万作との友情を描いたとされる短編小説「夜桜」の舞台、東雲神社(シノノメ)を起点とし、京都で映画監督となった万作が一時、帰松した際に遊んだ面河渓(オモゴ)、石鎚山(イシヅチ)を旅するような構造になっている。
全編がほぼスチール写真で構成されているのは、面河行きの際、万作が片岡千恵蔵から贈られたコンタックスカメラを下げていた、という記述があり、そこから着想を得た。
所々に挿入されるモノクロのフィルム映像は、万作の初期作品「国士無双」の一部。万作が映画人として第一歩を踏み出した千恵プロで制作されたこの娯楽活劇は、小さなプロダクションならではの、撮影スタジオに頼らない屋外でのシーンも多くみられる。
京都で撮影された風景シーンと、愛媛に残る自然とが深く融け合うように重なってゆき、それは、今は亡き万作がカメラを通して見た光景と現代に生きる私たちの視線が交差する瞬間でもある。
町立久万美術館 開館20周年記念企画「万作と草田男ー楽天の絆」展で展示上映された。